6月
風薫る5月から早くも梅雨の走りとなりました。
突然、真夏のような日もあり熱中症にも注意する天候もあり小学生や中学生の中には学校生活に慣れてきて運動会などの行事も重なり疲れも出て来る時期です。放課後も交通事故や犯罪がらみの事件が続きご両親も毎日が心配な日々が続いているかもしれません。共働きの世帯も増え子ども達も自由に思い切り遊べる場所も減り家でゲームやパソコンをいじって過ごすことが多い社会になっています。コロナ感染症の影響で身体の衛生面は格段に進歩しましたが、心の発達育成は退化している感じがしてい
ます。
小児科外来も以前より随分お父様が小さなお子さんを連れてくるようになりました。以前はお父様だと体重も何を食べているかが良くわからず問診に時間がかかるケースが多かったのですが、最近のお父様はすぐに答えてくれることが多くて助かっています。
感染症はかなり落ち着いた状況です。季節がら感染性胃腸炎は多いようですが、伝染性紅斑(リンゴ病)が流行中です。リンゴ病の原因ウィルスはヒトパルボウィルスB19とわかっていますが約5年の周期で流行し両頬を中心に四肢、躯幹に発疹が出るのですがこの疾患の始まりは1週間から10日前で発疹が出た時は既に周囲に感染した後なので流行を止めるのは難しいです。通常のお子さんは紅斑が消えるまで1週間程度かかりますが一度消えてまた出現する場合がありますので注意が必要です。基礎疾患に血液疾患があったり妊婦さんが感染すると流産を起こしたりしますので注意しましょう。リンゴ病は一度罹患すると柊生免疫となりますので安心して下さい。
その他は溶連菌感染症が目立つ程度で新型コロナやインフルエンザは一定数いますがだいぶ減少しました。
これからはとにかく熱中症に要注意です。水分を摂ることは十分に周知されましたが睡眠と食事は意外に忘れがちです。特に睡眠は大切な発育のための第一歩ですから気をつけましょう。
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